トップページサイトマップEnglish site

慶應義塾

トップページ > イベント > イベント報告 > “Globalization and Innovation −Revitalization of Industries” グローバル化とイノベーション−伝統産業の再生−

イベント報告

“Globalization and Innovation −Revitalization of Industries”
グローバル化とイノベーション−伝統産業の再生−

2007年5月25日(金) 14時30分〜17時30分

慶應義塾大学 三田キャンパス 東館 6F G-SEC Lab

主催 東京アメリカンセンター、慶應義塾大学
後援 福岡県東峰村、福岡県
協力 九州電力グループ、九州大学情報基盤センター

5月25日、三田キャンパスにおいて、東京アメリカンセンターとの共催による慶應義塾創立150年記念イベント「グローバル化とイノベーション−伝統産業の再生−」が開催されました。
慶應義塾は福岡県東峰村とITを活用した地域活性化プロジェクトに共同で取り組んでおり、今回はその成果報告と、伝統産業のグローバル化についての具体的なあり方について議論するものでした。

当日は、主催者を代表して東京アメリカンセンター 館長 Jeffrey Jamison氏と、慶應義塾坂本達哉常任理事による挨拶の後、SFC研究所高橋明子上席所員による総合司会のもと、4地点(会場、福岡県東峰村、福岡県庁、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス)を高品質テレビ会議システム(DVTS)で結んでの遠隔形式によるディスカッションが行われました。

今回のシンポジウムは2つのセッションから成り立っており、前半のセッションではマサチューセッツ工科大学よりお招きしたスザンヌ・バーガー教授によるグローバル化とイノベーションについて基調講演が行われ、その後國領二郎教授を中心に、バーガー教授に対するコメントや他の3会場との意見交換が行われました。

後半のセッションでは、まず福岡県東峰村(http://www1.vill.toho.fukuoka.jp/)のITを活用した地域活性化プロジェクトについての概要が、東京会場の飯盛義徳専任講師、東峰村会場の高橋明子上席所員と飯盛研究室の学生から報告され、さらに東峰村の皆さんから、実際の活動の様子や村民の変化などが、映像や生の声で紹介されました。
次に、この取り組みを始める機会を与えて下さり、活動の支援を頂いている麻生渡福岡県知事からも「熱い想い」を語って頂きました。
さらに、「情報技術による伝統産業の活性化」について4地点でのディスカッションが展開されました。
情報技術によってヒトに起こったイノベーションを、産業に転化し、更に地域の伝統産業をグローバル化していくためにはどうしたらよいのか、短い時間では明確な答えは出ませんでしたが、國領教授からは「ゴールは経済の活性化か」、またバーガー教授から「ITはGadgetか」という投げかけがあり、今後の活動の中から解を見出していこうということで、盛会のうちに幕を閉じました。

シンポジウム会場(慶應義塾大学三田キャンパス)のスクリーン映像 ←シンポジウム会場(慶應義塾大学三田キャンパス)のスクリーン映像

左上:東峰村高倉村長
左下:福岡県麻生知事
右上:三田キャンパス会場
右下:湘南藤沢キャンパス会場
(写真撮影:慶應義塾大学SFC研究所 松澤佳郎)

プログラム(同時通訳付)

14:30 - 14:45 開会挨拶
東京アメリカンセンター 館長 Jeffrey Jamison
慶應義塾 常任理事 坂本達哉
14:45 - 15:45 第1部 基調講演
講演 (Suzanne Berger 教授)
コメント (國領二郎教授)
Q & A session
15:45-16:00 休憩
16:00 - 17:30 第2部 遠隔ディスカッション
−会場(三田)・福岡県東峰村・福岡県庁・湘南藤沢キャンパス−
イントロダクション(國領二郎教授、飯盛義徳専任講師)
麻生渡 福岡県知事メッセージ
福岡県東峰村からの報告
4地点ディスカッション(モデレータ:國領二郎教授)
まとめ

講師略歴

スザンヌ・バーガー教授

Dr.Suzanne Berger(スザンヌ・バーガー教授)
マサチューセッツ工科大学(MIT)ドーマン・スターバック政治学科教授

  • 1967年、ハーバード大学政治行政学大学院で博士号取得。
  • 先進工業国、特にヨーロッパ諸国における政治経済を中心に研究し、最近はヨーロッパとアジアにおける生産のグローバル化を主要な研究分野としている。
  • MIT産業生産性調査委員会の主要メンバーとして、1980年代の米国製造業の弱体化と日独等を比較検討した”Made in America: Regaining the Productive Edge”(1989)を共同執筆(邦訳:アメリカ再生のための米日欧産業比較,1990)。ほかに、”How We Compete: What Companies Around The World Are Doing To Make It In Today's Global Economy “(2006)(邦訳「MITチームの調査研究によるグローバル企業の成功戦略」)等。

國領 二郎 教授

Dr.Jiro Kokuryo(國領 二郎教授)
慶應義塾大学総合政策学部教授、慶應義塾大学SFC 研究所長

  • 1982年東京大学経済学部経営学科卒業、日本電信電話公社を経て1992年ハーバード大学で経営学博士号を取得。
  • IT技術を生かしたビジネス・社会モデルの構築の研究を専門とし、『オープン・ネットワーク経営』(1995)に対し、第11回テレコム社会科学賞他。
  • IT戦略会議など政府の様々な懇談会、委員会に参加、政策への直接的間接的提言を行う。住民参画型の新たな地域情報化のあり方についてビジョンを策定するとともにICTの発達とビジネス・社会システムの変化における新しい価値創造のあり方を示したことに対し、2005年に総務大臣賞受賞。

東峰村と慶應義塾大学のコラボレーション

福岡県東峰村と慶應義塾大学飯盛研究室では、2006年度「ITによる東峰村の活性化戦略−東峰村元気プロジェクト」に共同で取り組みました。
ITを活用した地域活性化プロジェクトとして注目されている住民ディレクター(映像制作プロセスを通じた総合的な企画力の養成)、インターネット市民塾(いつでも、どこでも、だれでも講師、受講生になれる学びの共同体)、鳳雛塾(地域をテーマにした教材を活用したディスカッション教育による戦略的思考の涵養)の活動を東峰村で実践。
またBerger 教授が東峰村の誇る小石原焼のファンでいらしたというご縁で、2日前には村を訪問され、あわせて慶應義塾大学Cyrus Rolbin 研究室を中心に、小石原焼を住民ディレクターの手法で紹介するwebサイトも制作しました。
Berger教授来日・来村を機に、東峰村と慶應義塾大学とのコラボレーションがますます広がっています。
小石原焼英文紹介サイト http://www.abcjp.net/
SFC 市民塾 http://sfc.shiminjuku.com/home/index.html

高品質テレビ会議(DVTS)システムについて

東峰村と東京会場のテレビ会議にはDVTS(Digital Video Transport System)を利用しています。DVTS はDV (Digital Video)の配信を、IPネットワークを介して行なうためのアプリケーションです。
WIDE プロジェクト(※) は1998 年より開発を進めており、同年フロリダのオーランドで行なわれた Supercomputer Conference でデモンストレーションを行ないました。
現在、DVTS は様々なオペレーティングシステムに対応しており、IEEE1394インターフェースを介してPCとビデオデッキ、カメラなどを接続することで、高品位な動画配信システムを手軽にかつ安価に構築することを可能にしています。
また、これらに加え、DVTSがカメラやビデオと一体となったハードウェア化や組み込み型の開発も行なっています。
※WIDE プロジェクト
1988年(昭和63年)に、学術研究を目的として開始された日本のインターネット研究プロジェクト。慶應義塾大学環境情報学部 教授 村井純が代表を務める。
http://www.dvts.jp/
http://www.wide.ad.jp/