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慶應義塾

トップページ > イベント > イベント報告 > 「新しい新聞のカタチ」講演者 滝鼻卓雄 氏 (読売新聞東京本社代表取締役会長  兼 読売ジャイアンツオーナー)

イベント報告

滝鼻卓雄氏

「新しい新聞のカタチ」
 講演者 滝鼻卓雄 氏
 (読売新聞東京本社代表取締役会長
  兼 読売ジャイアンツオーナー)

2007年11月22日(木) (三田祭 初日)
14:00〜15:30

慶應義塾大学 三田キャンパス 西校舎1階517教室


入場料 無料
主催 塾生150

主催者:塾生150から開催報告

講演会当日、塾生は三田祭期間の休講日とはいえ、他の方々にとっては平日のお忙しい中行われました。その中でも約100名の方が講演会にいらっしゃいました。参加された方は熱心にメモを取りつつ、真剣な面持ちで講演に耳を傾けていらっしゃいました。なお、今回の講演会に関して、主題者側としては内容をとにかく濃く、有意義なもの、社会にメッセージを投げかけられるものにしたいということが立案段階で有りました。その点では、熱心にお話を聴いていらした方々の御様子を鑑みると、当初の狙い通りの講演会であったと言えるかと思います。

さて、講演会のタイトルは「新しい新聞のカタチ」ということでございました。現在インターネットの発達で岐路に立っている新聞というメディア、これは今後どうなっていくのか、この観点を切り口に業界最大手の読売新聞の会長でおられる滝鼻様にご講演いただきました。

まずは塾生メディアである「慶應スポーツ」のご講評をいただき、講演はスタート。そもそもメディアとは何か、ジャーナリズムとは何かという根本的なお話を最初にしていただきました。ここでは特にメディアとジャーナリズムという語の違いについてお話になられました。

そして本題の「これからの新聞の行方」についてのお話です。滝鼻様のお話の中で、インターネットでも確かにニュースを見ることはできるが、それはあくまで新聞社が創造したものであるということ、ニュース提供という上流の蛇口を止めてしまうと、インターネットニュースのモデルは破綻するというお話が特に印象的でした。一方で、慶應義塾を卒業後、読売新聞にて働いておられる多数の塾員の方々の猛烈なまでの働きぶり、仕事内容をご紹介いただきました。そしてそれに対して現在ニュースの価値が大変低く、安すぎるという事態について御指摘いただきました。

その後、「民主主義とメディア」というお話を頂戴し、講演は終了、ここからインタラクティブな質問コーナーへと突入です。このコーナーでは事前に滝鼻様から頂戴した質問3つに対し、講演会にいらした方々にQRコードを使うことで、その場で携帯電話を使いインターネットに接続していただき、参加者の皆様の回答をその場で頂戴いたしました。その結果をその場で集計しグラフ化して前方スクリーンに表示いたしました。それに対し、滝鼻様からコメントを頂戴いたしました。

さて3つの質問ですが「ニュースをどの媒体で入手するか」「新聞を読んで何を知りたいか」「ジャーナリズムに何を求めるか」でございました。1つ目の回答が「一位新聞、二位PC」であったことから、インターネットというメディアの発達が裏付けられたとのコメント、2つ目の回答が「生活情報」が、一位「背景」に迫る票を獲得したことから、最近の新聞でも生活情報を重視する流れがあるというトレンドをご紹介くださいました。そして3つ目の回答では「信頼・正確性」が会場の半数を獲得、あらためてこの結果を滝鼻様も心に刻まれたようでございました。

講演終了時間となっても、参加者の方々の滝鼻様への熱心な質問が続き、盛況のまま講演は終了いたしました。

 

主催者:塾生150から開催にあたってのメッセージ

今、社会にはたくさんの情報が氾濫しています。インターネットで検索すればすぐにたくさんの情報を得ることができ、テレビのチャンネルを合わせれば多くの情報が流れてきます。それらの環境が私たちを取り巻く今、新聞が持つ本来の役割は何なのでしょうか。そして、インターネット社会に揉まれ、新聞は別のカタチへと変わっていくのでしょうか。
創立150年を迎える慶應義塾大学は、マスコミ界にも多くの人材を輩出し続ける一方、IT分野においても国内最先端の技術を保有する大学になりました。そのような総合大学において、今改めて新聞の価値を問うことに端を発し、ジャーナリズムとは一体何なのかを聴衆の皆様と一緒に考えていきたいと考えています。