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慶應義塾

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イベント報告

第1回慶應・延世バスケットボール定期戦

2008年8月11日(月) 14:30〜18:00

国立代々木競技場第二体育館


入場 入場無料。どなたでもご観戦いただけます。
主催 慶應義塾体育会バスケットボール部、延世大学校バスケットボール部


▲試合の様子を動画でご覧いただけます。

慶應義塾創立150年を記念し、代々木第2体育館で「第1回 慶應義塾大学・延世大学校バスケットボール定期戦」が行われた。
韓国の強豪、延世大を迎えての一戦は、序盤こそリードを奪われるものの、終盤慶大が追い上げる展開となり、最後まで目の離せない好ゲームとなった。


  1ピリ 2ピリ 3ピリ 4ピリ  計
慶應 15 15 27 22 79
延世 23 22 23 14 82
スターティングメンバー: #4鈴木 #7岩下 #10小林 #12田上 #16二ノ宮

 

延世大の猛攻から試合ははじまった。序盤、「『みんなでゲームの入りを頑張る!』という共通意識がなかった」(田上選手)慶大に対し延世大は次々とシュートを沈め、開始4分で14-0とされてしまう。しかし#4二ノ宮の3ポイントを皮切りに慶大も反撃。特に#7岩下の1オン1がよく決まり、「力で押し負けなければ十分戦える相手」(岩下選手)であることを示した。しかし延世大は力だけでなくうまさも兼ね備えており、慶大を「深く鋭い」(鈴木選手)1オン1で次々と崩し、加点。対する慶大も選手交代をうまく織り交ぜながら連係プレーを決め反撃するが、相手のゾーンディフェンスをうまく崩せず、30-45で前半を終える。

後半、当たりの強い延世大はスクリーンプレーを多用し、慶大ディフェンスをかき乱す。しかし慶大も#11小林の連続得点や#15酒井の粘り強いリバウンドで対抗する。第3ピリオド終盤、延世大はここまでチームを牽引していた#11李政●(王に玄)が怪我で退場。ここから「中盤になってエンジンがかかる」(酒井選手)慶大が流れをつかむ。#4鈴木がファイトあふれるプレーでチームをひっぱれば、「走り勝っていた」(二ノ宮選手)慶大は次々にシュートを決める。第4ピリオド残り2分で遂に77-77の同点。しかし延世大は動じない。落ち着いてシュートファールを誘い慶大を突き放す。ここで食らいつきたい慶大であったが、#12田上、#10小林のスリーも共にリングにはじかれ、79-82で試合を終えた。

「時期が中途半端」(田上選手)とはいえ、秋シーズンはじめの公式戦で、しかも相手は強豪・延世大学。慶應の力が試される一戦であった。最後の追い上げで3点差まで詰め寄っただけに「韓国は凄いという先入観」(佐々木HC)から試合の入りがあまりに悪かったことが悔やまれる。
善戦したことは評価できるが、これからはじまる秋のリーグ戦では、「“勝利至上”というチームで掲げた目標」(小林選手)、一部昇格に向かって一戦たりとも落とせない試合が続く。「くせのある相手が多い」(岩下選手)2部リーグで戦うにあたって新戦力、1年生の活躍が欠かせない。

 

 

佐々木三男HC
「(試合振り返って)150年記念のイベント第1回目で、おまけに日本開催。来年の韓国では80%以上勝てないだろう。よく戦ったとは思うが、絶対勝たないといけない試合だった。
(出だしの悪さについて)韓国は凄いという先入観にやられてしまったと思う。そんなことはないと言っていたのに引いてしまったことが残念だ。(タイムアウトの時喝をいれていたのは)相手が強いと思って1対1を避けていたので、足を動かせ、ルーズに飛び込め、練習のことをきちんとやれ、なぜ1対1で戦わないのか!!と喝をいれた。
(今回の韓国バスケとの交流について)韓国は外国の中で1番近く1番強い国なので、選手たちにも大きな経験になったと思う。サッカーのように外国と対戦できて良かった。今後も早慶戦並の大きなイベントになると思う。
(秋リーグに向けて)全員が慶應のバスケを理解して、今回足りなかった最後の決定力を高めていきたい」。

#4  鈴木惇キャプテン
「負けてしまったので悔しい。(自分のプレーを振り返って)ゾーンディフェンスをもっと自分で崩していきたかった。動いて、かき回し、展開を作っていけたら良かったと思う。今日は、何もできなくなってしまう時間帯もあり、申し訳なかったと思っている。(相手の体格は良かったが)、自分たちも普段から鍛えているし、そこまで意識せずにやれていたと思う。
(印象に残ったのは)自分のマッチアップ相手である相手の4番(朴亨●(吉吉)選手)。去年も感じたことだけれど、よくドライブで仕掛けてくる。そのドライブが深く鋭いので、やられた感もあった。
(今日の収穫は)延世大学というトップのチームにもある程度渡り合えたこと。それだけの力をもっていることが確認できてよかった。
(逆に課題は)出だしの悪さと、ゾーンディフェンスをしいている相手の切り崩し方。リーグ戦でもありうることだし、課題になってくるところだと思う。
(まもなく始まるリーグ戦では)全勝しないといけない。取りこぼさないことが大切だと思っている」。

#7 岩下達郎選手
「(試合を振り返って)未知の相手だったのでどうしたらいいかわからなかったが、中盤になって精神的に安定感がでてきた。自分達のバスケットを貫くことをできなかった。
(マッチアップの32番・金承元選手の印象)大きくてパワーがあるがゴール下をけっこう外していたし、うまさはない。力でおしまけなければ十分戦える相手。
(秋に向けて)リーグ戦は絶対に負けられない。くせのある相手が多いので基礎をしっかりして柔軟に対応したい。今日みたいな惜しいゲームを落とせない。
(今回初めて韓国チームとの定期戦が開かれたが)義塾150年の記念イベントとして貴重な経験ができ、義塾に感謝している。」

#10 小林大祐選手
「(試合を振り返って)出だしの悪さにつきる。個人の悪さをチームに影響させてしまったのが残念。普通にやれば出来たことが出来なかったことや、今まで練習してきたことが出せなかったことがとても悔しい。
(韓国選手は)ディフェンスも個人技も素晴らしかったと思う。パワーがあって、オフェンスはちゃんとリングをみているし、自分たちも見習わなければいけないと思う。
(秋リーグに向けて)"勝利至上"という掲げた目標があるので、絶対に1部に上がって、チームとしても個人としてもその目標を達成していきたい」。

#12 田上和佳選手
「(今日の試合を振り返って)当たりがすごく強かった。(入りの悪さについて)今日もできてなかったです。時期が中途半端なので、オフ前にはあった『みんなでゲームの入りを頑張る!』という共通意識がなかった。
(試合を通して相手のゾーンに苦しんでいたが)ゲームが始まる前から韓国の選手はゴツイというイメージがあったのでゲームの入りはなかなかうまくプレーできなかった。練習中にはゾーンの攻め方は練習していますけど今日の相手は1段階高いレベルのチームだった。しかし強い分だけいい経験になった。(逆に慶應のゾーンディフェンスが相手に簡単に攻略されたことは)うちのディフェンスは基本的にマンツーマンなんですけどゾーンもできるように練習してきた。しかし練習でやったようなゾーンでの狙い目を徹底しきれてなかった。徹底できなかったのはやっぱり意識が欠けていたからだと思う。
(最後の1プレーについて)最後のプレーのファーストオプションは小林だった。ゲームの流れで自分が打った。
(秋リーグに向けての収穫について)春にはチームはなかなかの成績を残せていて、個人的にはオフの期間に精神的につきつめることができなかった。今回の負けで逆にそういう甘さがみつかったことが収穫。これから自分に厳しくするという意識ができた。(最後に秋リーグに向けて何か一言!)絶対1部に上がってやります!!!!」

#15 酒井祐典選手
「(試合を振り返って)今日は個人的には前半の入りが良くなかった。つかまってはいけないところでつかまり、流れを相手に与えてしまった。韓国の選手は体が出来ていて、シュートが正確というイメージがあった。延世大もその通りで、特に決めるべきところでスリーが決まるところは見習うべきだと思う。中盤になってエンジンがかかるのがチームの特徴だが、秋のリーグ戦に向けて改善にしなくてはいけないと思う」。

#16 二ノ宮康平選手
「(試合を振り返って)シュートを決めきれないところがあった。相手はそれが自分たちよりもできていた。出だしも悪かった。接戦になったときに自分たちのプレーができず勝ちきれなかった。(序盤はいやな展開だったが)相手のペースにあわせてしまった。相手の連続ポイントをとめるチーム初のシュートが決められてよかったが(中盤は)なかなか追いつけなかった。それはチームの力として追いついたときに絶対に逆転したいという気持ちがまだ足りないからだと思う。どんな状況でも自分たちのバスケができるようにしたい。(終盤は追いついてきたが)よかったときはオフェンスもディフェンスもみんなよかったし走り勝っていた。慶應らしいバスケができていた。やっぱりこういうバスケがいつも続けられるようにしたい。(あせる時間帯も冷静でしたが)自分はガードというポジション。みんなをうまくまとめようとは意識していた。でもまだまだ。
(秋リーグに向けて)慶應らしさを出したい。ガードとしてチームをまとめるのが目標。そして全勝したい」。

延世大 郭 東卿 監督
「(今日の試合は)互いにとっていい試合でした。
(慶應のバスケットチームについて)これからセンターを中心に良いチームとしてやっていけるのではないかな、と思います。印象に残った選手はセンターとガードです。
(延世のチームは)遅い点とDFをもっと強くしていかなければいけないと思いました」。

宋 秀仁キャプテン
「(今日の試合は)思ったより慶應がうまかったので、苦しかったです。
(印象に残った選手は)7番のセンター。
(慶應は)今でも十分いいチームですが、速攻とかスピードをもっとよくすれば、もっとよいチームになるのではないかな、と思います」。

<追記> 今回が初開催となった慶應義塾大学・延世大学校バスケットボール定期戦。日本、韓国とで交互に開催され、来年は韓国で行われる。
この定期戦は、バスケの真剣勝負のみならず隣国とのスポーツを介しての交流という意味でも実りあるものになった。この定期戦立ち上げに関して尽力してきた慶大バスケットボール部主務の安武 徹弥さんにお話を伺った。
安武主務
「(全体的な感想としては)「楽しかった」の一言に尽きます。バスケットボールを通じて言葉の通じない相手と交流する事は、私達にスポーツの持つ素晴らしさを再認識させてくれました。また、定期戦の立ち上げに携わるだけでも一生に一度あるかないかの事です。その稀有な機会に主務として関わる事が出来、私は誇りに思います。
唯一心残りなのは、慶應義塾創立150年という記念すべき年に第1回定期戦勝利という華を添えられなかった事です。今回第1回定期戦を立ち上げるに際して、塾関係者や各部OB会、通訳として帯同して頂いた韓国人留学生等、多方面の方々にご協力を頂き、大変嬉しく思います。(今年を第1回としてこれからも続いていくわけですが)
試合後のレセプションでは通訳を介さずともコミュニケーションを図る場面が見られました.。しかしコート外での選手同士の交流はまだまだ少ないと思います。慶関戦・早慶戦のように数十年後にも友人でいられる様な関係を作れれば良いと考えています。そのため、来年以降は是非ハングルを事前に勉強する等の努力をして、この定期戦を更に実りのあるものにして行って欲しいと思います」。

記事:慶應スポーツ新聞会 白田 有沙
写真:慶應スポーツ新聞会 山田 菜穂子、作田 一平
慶應スポーツ新聞会