慶應義塾 創立150周年記念 未来をひらく 福澤諭吉展(福沢諭吉展)

福沢展 余録
企画の現場から

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釈迦金棺出現図

Img_1028 18日のNHK教育テレビ「新日曜美術館」の「アートシーン」で本展が紹介されました。
このなかで、出陳作品の「釈迦金棺出現図」(国宝 京都国立博物館所蔵 1/25迄展示中)も紹介されていたので、ひとこと。

  
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第2会場 インフォメーション

  

本作は、第2会場の本館2階特別2展示室に1点のみ展示されております。
照明を抑えた展示室の中に浮かび上がる釈迦再生説法の場面は神秘的で、展示室に一歩足を踏み込んだ瞬間に吸い寄せられるように作品の前に近づいてしまうのでした。

多くの涅槃図では、横たわる釈迦の周囲で目に手を当てて落涙する仏菩薩や衆生、地面を転がりまわって慟哭する動物たちなどが、悲しみの感情もあらわに描かれています。

一方、本作をの見て頂くと、上半身を起こした釈迦と対峙する摩耶夫人の周囲のものたちは、一様に驚嘆の表情でふたりをみつめております。これは、釈迦再生の奇跡の瞬間を目の当たりにしたためといるでしょう。
釈迦の左上に描かれているものたちは、驚きのあまり目をむき出しにし、黒い瞳が一様に釈迦に注目するように点じられているところが、なんとも巧みです。

東京で8年ぶりに展示された本作、あと1週間だけですのでお見逃しなく。
1月27日からこの展示室では、引き続き福沢門下の実業家が収集した書画の展示が行われます。

※本館第2会場のみなら、平常展の料金で観覧できます。
そのあと、特別展の「福沢諭吉展」のチケットを買われたら平常展料金は払い戻されます。

2009/01/19 0:40:00
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