慶應義塾 創立150周年記念 未来をひらく 福澤諭吉展(福沢諭吉展)

福沢展 余録
企画の現場から

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江東区立深川第三中学校のみなさんと「学問のすすめノート」

11月20日に、三田の慶應義塾大学の旧図書館玄関ホールで、20人くらいの学校見学の中学生たちと遭遇いたしました。

彼らのバッグには、何となく見覚えのある「FUKASAN」の文字が。「ふかさん?」とは「深三」つまり、わたくしの地元の深川3中のことではと思い、案内の塾広報担当者に聞いたところ、やはり深川3中の生徒さんでした。

少々興味をもったわたくしは、引率の先生にお聞きしたところ、中学2年生の遠足のコースの一つとのことでした。

002a 慶應義塾は観光名所なのかしら?などと思いつつ、その先生と学食でお昼食をご一緒させていただきました。

お話ししたところ、(アカデミックな雰囲気の?)大学キャンパスを見学することで生徒たちの学問に対する関心を高めたいというお考えだったと思われます。

福沢展のお話をして、「学問のすすめノート」(福岡版、写真参照)を差し上げ、「お正月に付録の<学問のすすめすごろく>で生徒さんと遊んでください」と申し上げました。思えば、このノートは、東京会場の次の福岡会場で子供のための展覧会解説冊子を作りましょうということから制作され、大阪会場でも大阪版を作り配布したという経緯があります。よって、慶應義塾のおひざ元の東京の中学生たちには(付属校などを除き)目にすることができない幻のノートだったのです。福沢諭吉は、『学問のすすめ』を慶應義塾で学ぶ人たちのためだけでなく広く国民に読んでもらうために刊行し、この本は実際に当時のベストセラーとなっております。

003s 現代においても福沢の教えは、慶應義塾で学ばなければ、わからないというものではないと、わたくしは思っております。どこの学校の生徒でも志ある者が福沢の著書をひもとき、先学とともに学んでゆけば身につくものなのではないでしょうか。そういう意味で、わたくしはこの「学問のすすめノート」(1冊しか差し上げないですみません!)を深川3中でお使いいただければ幸いと思っております。

三田の慶応大学のキャンパスには、福沢展に出陳された「手古名」「若い人」の2彫刻も見学できるところに常置されておりますし、「旧図書館」「演説館」という2つの重要文化財もあります。(「旧図書館」エントランスホールが見学できます。「演説館」への通路は、工事のため通行止め中)展覧会は終了しましたが、三田のキャンパス自体が博物館ともいえます。また「山食」という戦前からある学生食堂はその歴史と味において、もはや文化財級と言えましょう。生協食堂の壁画は、世界的に有名な現代美術作家、猪熊弦一郎の作品であるところが、冗談ではすまない慶應の凄さなのでしょう。

長くなりましたが、もっともっと多くの公立学校の生徒さん方に三田キャンパスにお越しいただき、思い出の一つでもおつくり頂けたらと思う次第であります。

2009/11/29 23:25:00
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