慶應義塾 創立150周年記念 未来をひらく 福澤諭吉展(福沢諭吉展)

福澤研究センター 都倉武之が語る
福澤展のツボ

2009年1月
福澤門下の美術品コレクション 見どころ紹介
この展覧会では、福澤の歴史資料展示が大半を占め(第1部~6部)、それで完結しても十分な量があります。しかし、これに加えてガラリと雰囲気を変えた第7部を置き、福澤門下生が蒐集した美術品から選りすぐりの名品を一堂に集め、展示しています。 実業界で活躍した福澤門下生の中には、数寄者として、あるいは美術品の ・・・

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2009/01/30 23:50:00
秋草文壺 国宝 【作品番号7-139】
【慶應義塾所蔵】作品番号7-139 秋草文壺 国宝 平安時代 12世紀 慶應義塾所蔵昭和28年に陶磁部門での国宝指定第一号の日本陶磁を代表する名品の一つ。昭和17年日吉キャンパス東方約600mの台地の裾で発見され、一帯の考古学調査を進めていた慶應義塾の所蔵となった。             ・・・

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2009/01/30 23:49:00
青井戸茶碗 銘 蓬莱 【作品番号7-66】
【山口吉郎兵衛(滴翠)旧蔵 1883~1951】作品番号7-66 青井戸茶碗 銘 蓬莱 朝鮮時代 16世紀 個人蔵口縁は丸みをもって内側に抱え込み、高台脇に箆を巡らし大きく開いている。釉は薄青色に枇杷色がまじり、ゆったりとした雰囲気が強い姿ともに印象的である。 ・・・

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2009/01/30 23:42:00
唐物肩衝茶入 銘「松永」 【作品番号7-49】
【松永安左エ門(耳庵)旧蔵 1875~1971】作品番号7-49 唐物肩衝茶入 銘「松永」 明時代 15-16世紀 福岡市美術館所蔵「松永」の銘は、戦国武将で茶器名物の蒐集で知られる松永弾正少弼久秀の所持に由来する。松永は、平瀬露香旧蔵の本作をその銘に因み昭和33年初頭に入手した。 ・・・

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2009/01/30 23:40:00
瀬戸奈屋肩衝茶入 【作品番号7-12】
【高橋義雄(箒庵)旧蔵 1861~1937】作品番号7-12 瀬戸奈屋肩衝茶入 安土桃山時代 16世紀 MOA美術館所蔵口が広く、肩先は一文字風に平らで、百目蝋燭の形状に似るところから「蝋燭手」とも呼ばれる。瀬戸釉が種々に発色し、柿色釉と黒釉が錯綜して景色をなしている。          ・・・

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2009/01/30 23:37:00
色絵金銀菱重茶碗 野々村仁清作 【作品番号7-09】
【益田英作(紅艶)旧蔵 1864~1921】 作品番号7-09 色絵金銀菱重茶碗 野々村仁清作 江戸時代 17世紀 重要文化財 MOA美術館所蔵銀菱文の茶碗に金菱文の茶碗が収まる入子の茶碗。斬新な幾何学的意匠で、胴に菱繋ぎ文を金彩と銀彩で表し、胴裾に蓮弁文を赤、緑、黒の上絵具で描き金彩で括る。内側は ・・・

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2009/01/30 23:36:00
ととや茶碗 銘 市原 一名秋草 【作品番号7-05】
【益田克徳(非黙)旧蔵 1852~1903】作品番号7-05 ととや茶碗 銘 市原 一名秋草 朝鮮時代 16-17世紀 個人蔵2/3(火)~2/22(日)展示蓋表に「とゝや 市原」と益田鈍翁の墨書がある。山城の鞍馬山口の市原の野辺の秋草に寄せた銘とも言われている。覆い紙の裏には「とゝや 市原 旧姫路 ・・・

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2009/01/30 23:34:00
利休丸壺茶入 大名物 重要美術品 【作品番号7-02】
【朝吹英二(柴庵)旧蔵 1850~1918】作品番号7-02 利休丸壺茶入 大名物 重要美術品 南宋~元時代 13-14世紀 香雪美術館所蔵中国南部産の典型的な丸壺茶入で、千利休所持からこの名がある。濃紫色に発色した鉄釉の上にむらのある黄褐色の釉薬が施され、円形の釉抜けあって見所をつくる。 ・・・

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2009/01/30 23:32:00
上原良司「所感」 ――「国賊福澤諭吉」の時代
福澤が「国賊」と言われた時代がありました。昭和戦前・戦中の時期です。慶應義塾は「国賊福澤諭吉」の創立した「自由主義者の巣窟」と、いわれたといいます。自粛自粛、統制統制という波の中で、自由主義などというのは禁句という空気が満ちていました。そのことと関連して、特攻隊で亡くなった上原良司(うえはら・りょう ・・・

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2009/01/29 23:09:00
ステンドグラスのかけら
今日、慶應義塾福澤研究センターに、興味深い資料の寄贈がありました。慶應義塾図書館(旧館)の大ステンドグラスのかけらです。 慶應義塾のシンボルの一つであり、このブログでも、昨年最後の記事でご紹介したステンドグラスは、実は戦後の復元です。元のものは、昭和20年5月の空襲で焼失しました。 今日ご寄贈いただ ・・・

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2009/01/28 18:51:00
図録はネットでもお求めになれます!
『未来をひらく福澤諭吉展』の図録は、会場にて2500円で販売中です。 展示中の資料・作品について、詳細な解説のついた図録となっております。おかげさまでご好評をいただき、過日は100部のまとめ買いを頂いた方もございました。 表紙の写真は、パリに幕府の使節が行った際、人類学の観点から「日本人の骨格標本」 ・・・

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2009/01/27 19:10:00
汁椀と飯椀
休館日の今日は、最初の大きな展示替えでした。それに合わせて、キャプションなどに発見された誤字脱字の修正、展示の微調整も行われました。 福澤資料関係で最大の展示修正は、ご覧の福澤愛用のお膳。これを見て、「おや?」と思った方は、なかなか日本文化に精通された方かと思いますが、おかしな点があるのを、お分かり ・・・

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2009/01/26 18:50:00
偽悪者としての福澤諭吉
福澤は偽悪的なところがあった、とよく言われます。わざと悪ぶる、つまりちょいワルというヤツでしょうか(違います)。 わざと極端なことをいって、世論を喚起し、バランスを取ろうとすることがしばしばありました。「言い過ぎても言い足りないことはない」と小泉信三が評した、その語り口は、たとえば、実業奨励でも発揮 ・・・

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2009/01/23 15:11:00
福澤とアメリカ大統領
オバマ新大統領誕生にアメリカはずいぶん沸いているようですね。福澤は2度アメリカに渡っています。最初は有名な咸臨丸での渡米(万延元年1860)。2度目は軍艦受取委員の一人として(慶応3年1867)。 さて、ここで問題。福澤はアメリカ大統領に会ったことがある。○か×か。 ・・・

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2009/01/22 10:46:52
大阪慶應義塾跡記念碑と適塾
先日の大阪出張に合わせて、1月11日に除幕されたばかりの大阪慶應義塾の記念碑を見てきました。 大阪市中央区北浜町2丁目に設置された、白いペンマークの形をした碑で、正面に福澤の筆跡で「独立自尊」と刻まれています。大阪に慶應義塾の分校が置かれたのは明治6年の暮れでしたが、すぐに低調となり明治8年6月には ・・・

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2009/01/19 23:46:00
20世紀の歴史を写す大阪の福澤誕生地碑
昨日少しご紹介した大阪の福澤諭吉誕生地碑。この記念碑は少し変わった形をしていますが、なぜこのようなウルトラの母の頭のような形をしているか、おわかりになりますか。 ここに碑を作ろうという話は福澤が亡くなった直後からありました。しかし、このBLOGで何度も記したように、福澤は自分が偶像視されるのを嫌った ・・・

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2009/01/18 23:16:00
福澤諭吉の原点、大阪
福澤は、大分県中津の人ですが、生まれは大阪です。福澤生誕地のすぐ近所に昨年「慶應大阪リバーサイドキャンパス」が開設されました。本日は、そこで開講中の『学問のすすめ』に関する連続講座の1回分を担当させていただきました。 大阪のこの場所を訪れたのは8年ぶりでしたが、当時は再開発に着手したところでほとんど ・・・

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2009/01/17 21:42:00
右手は何をするものぞ
ちょっとマニアックな注目点をご紹介しましょう。玄関ホールにある福澤座像。その右手にご注目下さい。 手が、袴の中に入っています。何だか、お行儀が悪いですね。 ・・・

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2009/01/15 19:29:00
猪木武徳氏の講演
12日、福澤武さんの講演に続き、国際日本文化研究センター所長の猪木武徳氏による「福澤諭吉の公共性の哲学」と題する講演がありました。こちらも引き続き300名余りの方が、熱心に聴講されました。 猪木氏は、福澤の著作中に見られる「智」(インテレクト)と「徳」(モラル)についての考え方が、それぞれ私と公に分 ・・・

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2009/01/14 23:00:00
福澤武さんの講演会
開幕3日目の本日、東京国立博物館平成館大講堂にて第1回目の記念講演会が開催され、多くの方にお越し頂きました。最初の講師は慶應義塾評議員会議長で、三菱地所相談役の福澤武さん。 福澤さんは、諭吉の次男・捨次郎の孫(諭吉の曾孫)に当たる方で、福澤家ならではの思い出話や、諭吉の血を継ぐがゆえに今まで思われた ・・・

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2009/01/12 23:00:00
明治時代のうなじ…?
土日休日だけ、表慶館1階の最初の部屋で、和服姿の男女が皆さんをお出迎えしています。 これは、明治時代の男女の風俗を再現したものとのことで、ご覧下さい、このうなじ…、いえ、かんざし。あるいは草履といった小物も、明治時代の風俗にあわせたものになっているそうです。この紫色も、そういえば、今風ではない色味に ・・・

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2009/01/11 22:18:00
東博の中心で、股引(ももひき)をかざる
「未来をひらく福澤諭吉展」の一般公開が始まりました。本日は開館時間前よりお待ち頂いた方もいらっしゃったとのこと。大変有難いことです。 本日付の産経新聞一面に福澤展の開幕が報じられました。その記事に添えられた写真は高円宮妃殿下のご内覧の様子を写したものですが、実に実に、この展覧会にふさわしい写真になっ ・・・

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2009/01/10 23:12:00
お披露目です
本日午後、報道向け公開に続き、内覧会が行われました。高円宮妃殿下のご臨席を賜り平成館にてオープニングレセプションも盛大に行われました。 冷たい雨の中でしたので、出足を心配いたしましたが、多くの方々にお越し頂き、お世話になった方々に十分ご挨拶も出来ず失礼を致しました。皆さんに熱心にご覧いただき、スタッ ・・・

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2009/01/09 23:06:00
会場準備終了
正月休みを挟んだ長い準備期間が終わります。今日をもって、会場設営、陳列がすべて完了しました。明日関係者による内覧会を経て、いよいよ一般公開となります。 最後の最後ということで、昨日、グーテンベルク聖書も陳列されました。慶應義塾図書館の所蔵するアジア唯一のもの。 また、展覧会開幕当初の大きな見どころの ・・・

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2009/01/08 23:02:00
福澤が嫌った灯台の「再発見」
今日午後、会場に灯台のミニチュアが届きました。これは福澤の還暦祝いに、関係者がお金を出し合って作った置物です。先日ご紹介した福澤の座像と同じく、彫刻家の大熊氏広が原案を作成したもので、加えて鈴木長吉という鋳金家が鋳造したことがわかる立派な灯台の模型です。完成当時は機械仕掛けでちゃんと光り、発光部分が ・・・

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2009/01/07 23:56:00
スポ根と「陸の王者」
箱根駅伝の第5区、柏原君の走りは凄かったですね。個人的には、早稲田の第4区を走ったルーキーの1人「早稲田の三田(みた)」という響きに、敏感に反応してしまいました。 ものの本を繙くと、慶應義塾大学も昭和7年(1932)に、箱根駅伝総合優勝を飾っているとのこと。最近の慶應義塾スポーツ事情について語りはじ ・・・

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2009/01/06 22:31:00
福澤の正月
あけましておめでとうございます。福澤展の準備も、本日仕事始めです。さて、福澤というと、虚礼虚飾を嫌った人ですので、正月などにも変わったことはしないようにも思われますが、そうでもありません。 福澤は、お世話になった人には、非常に礼節を尽くした人でした。中津の元のお殿様、奥平家や、咸臨丸でアメリカに行け ・・・

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2009/01/05 22:22:00
未来をひらく福澤諭吉展 2009 東京,福岡,大阪

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