慶應義塾 創立150周年記念 未来をひらく 福澤諭吉展(福沢諭吉展)

福澤研究センター 都倉武之が語る
福澤展のツボ

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東博の中心で、股引(ももひき)をかざる

Momohiki 「未来をひらく福澤諭吉展」の一般公開が始まりました。本日は開館時間前よりお待ち頂いた方もいらっしゃったとのこと。大変有難いことです。

本日付の産経新聞一面に福澤展の開幕が報じられました。その記事に添えられた写真は高円宮妃殿下のご内覧の様子を写したものですが、実に実に、この展覧会にふさわしい写真になったと、見た瞬間に心中ガッツポーズをいたしました。

といいますのは、この写真では、妃殿下と福澤の股引が一緒に収まっています。これは一歩間違えば大変失礼なことのようですが、実はもっとも福澤展らしいシーンなのです。派手な展示物はあまりない展示会場の中で、ひとつどこかを選ばねばならないとしたら、この堂々たる股引こそがふさわしいと常々思っていました。

華やかな身の回りの品や一見して美しい品は、福澤の歴史展示(第1~6部)には全然ありません。しかし、そのようなものを逆にわざと遠ざけて、質素・無風流を貫き、俗世間に混じって「独立」の手本を示そうとした福澤を表現するのに、この股引以上のものがあるでしょうか!!

考えてみると、一枚の股引が、これほど大切に展示ケースに収められたことが、人類の歴史上あったでしょうか。この股引も、たまたま福澤の手に渡らなければ、今日に伝わるはずもなかったでしょう。東京国立博物館の歴史ある表慶館の中心(からちょっとだけ外れた場所)で、福澤の使い古した股引が展示され、それが展覧会幕開けを象徴する写真に写り込んだことは、実に意義深いことと、ひとりほくそ笑んだ、開幕第1日目でございました。

早速ご来場下さった皆様、有り難うございました。

  

  <<参考: msn 産経ニュースから>> 

「未来をひらく福澤諭吉展」10日開幕 高円宮妃久子さま内覧会ご見学

(このリンクは慶應義塾創立150年記念事業室で付加しました)

2009/01/10 23:12:00
未来をひらく福澤諭吉展 2009 東京,福岡,大阪

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