慶應義塾 創立150周年記念 未来をひらく 福澤諭吉展(福沢諭吉展)

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福澤門下生の孫からの手紙

Img_3924 福岡展もいよいよ残すところあと一週間となりました。

金曜日には竹中平蔵氏、本日は小川原正道氏の講演会が行われました。私もしばらく福岡をご無沙汰致しておりまして、細麺のラーメンやモツの食感が恋しくなっております。

さて、先日長崎県からお越しになり、たまたま会場でお会いした方からお手紙を頂きました。その方は、福澤諭吉生前の慶應義塾で学んだ方…ではなく、そのお孫さんで、祖父のことが何かわかりませんかと、資料を携えていらっしゃっていました。

東京に戻ってからいろいろ調べてみたところ、在学中(明治20年前後)のことも幾分分かり、福澤の資料の中にも名前が残っていました。それらをお伝えしたところ、お手紙を頂いたわけです。私信ですが、福澤に接した人の雰囲気がよくわかり、とても身近に感じられるお手紙でしたので、少しご紹介させてもらいましょう。

「…私は祖父母の部屋で寝起きをしていました。祖父の枕元にはいつも本が4~5冊あり、眼がさめると読んでいたようです。朝起きるとフトンの上に坐ったままで体を左右にゆすって体操をしていました。私たち兄弟が縁側で日向ぼっこをしていると、猫の前足をもって立たせ「ドクリーツ ジソンは…」と応援団のようにして動かし、私たち兄弟は意味はわからないのに一緒に歌っていました。アメリカの百科辞典エンサイクロペディア・ブリタニカやローカン式蓄音機などをオーダーして取り寄せ、本屋さんへ行ったら持てないくらい沢山の本を買い、手伝っていた人が運んで下さったりして、本は沢山あり、…(その一室は地元の)図書館の発生の地となりました。自分の部屋にも本がいっぱいで、本にうまっているようでした。…いつもやさしくて叱られたことはありませんでした。私が小学校一年生の時亡くなりましたが、思い出が沢山あり、今度資料をいただいてますます祖父のすばらしさが増したようです。…」

門下生のちょっとした日常の一コマに「独立自尊」という言葉がツイこぼれ出るほどの、福澤の感化力というものには、興味が尽きません。

2009/06/07 22:45:00
未来をひらく福澤諭吉展 2009 東京,福岡,大阪

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