慶應義塾 創立150周年記念 未来をひらく 福澤諭吉展(福沢諭吉展)

福澤研究センター 都倉武之が語る
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展示品たちのその後(3) 60年ぶりの手古奈

0909301万葉集に登場する伝説の少女、手古奈の姿を刻んだ北村四海の大理石作品。さきの大戦で慶應義塾図書館が焼け落ちたとき、玄関ホールを飾っていたこの像も被災し、すすけ、腕を失い、大きく割れてしまいました。その傷跡を留めたまま最小限の修復がなされ、今回の展覧会で戦後初めて人目に触れましたが、その姿は見る人にいろいろなことを訴えたことでしょう。

0909302 とはいえ、移動について、情は関係ありません。この像も、展覧会撤収に当たっては、「壊れやすく、とてつもなく重いモノ」となります。そして、何はともあれ三田のどこかに収まらなければなりません。しかし、今までは地下倉庫に眠っていましたので、戻るべき場所がないわけなのです。

0909303_2 その像に与えられた展覧会後の安住の地は、文字通り、元いた場所、現在は旧館と呼ばれている図書館建物の玄関ホールとなりました。9月14日、手古奈がおよそ60年ぶりにもとの場所に設置されました。残念ながら、一度焼け落ちた図書館が修復された際、戦前にはなかった柱が追加されるなど、少し状況が変化しているため、全く同じ場所というわけにはいきませんでしたが、ほぼ同じ場所です。台座も、低めになりました。

0909304 その場所は福澤研究センターの扉を出て、すぐ左の場所。この像を見ながら、ともに福岡、大阪を旅したことを懐かしく思い出す日が来ることでしょう。

慶應義塾図書館旧館は、日曜祝日を除き、日中であれば玄関ホールに入場することが出来ますから、手古奈との再会を希望される方は、いつでもお越し下さい。正面には、会場に原画を展示したステンドグラスの実物を見ることもできます。

最初の写真は、戦前、図書館玄関ホールにあった時の手古奈です。

 

2009/09/30 22:46:00
未来をひらく福澤諭吉展 2009 東京,福岡,大阪

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