広島会場 2007年9月1日(土) 「家庭教育を考える」

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2007/9/28 | 参加者の感想を掲載しました。

参加者の感想の一部を掲載します。

講演 「よく生きようとする人間 」  村井 実 (慶應義塾大学 名誉教授)

● 「よく生きる」「金玉の身」というキーワードがとても印象に残りました。決して、「良い子」であることが重要なのではなく、やんちゃでも伸び伸び育つことが子供にとって重要であるということが分かりました。学校だけでなく「家庭」を豊かに保つことが子供にとって重要なのですね。 (男性  30代)

● 測りうる学力偏重による教育観から本来の人間を育てる教育に回帰する必要性を訴えられたことに共感します。いつの世にも忘れてはならない本質をこれからもお元気に伝導願えればと思います。 (男性 60代)

● 人間を考える、よく生きようとするわが子(自己肯定感をいかに育むか)を信じること。子どものために心をつかう。「金玉の身」をいかにのびのびと育てるか?親が社会がそういう人間観をもつこと。大変大きなテーマでしたが?とても大切な視点であると気づかされました。今日から実践していきたいと思います。 (女性 40代)

● 「よく生きる」  よくとは何か、自分の中で消化できずもやもやしていたが、パネルディスカッションの話で理解できた。子供自信が“よく生きようとしている”事が大切なのは共感した。しかし、成績等を全く気にせずに子育てするのはかなりの意識改革が必要だが、それが一番難しいので、これについての話があれば良いと思った。 (女性 30代)

● 「我が子がよく生きようとしている。」ことを信じて下さい。の言葉に救われました。画一的な価値観の中で子育てをしていくことが果たして子供たちの幸せになるのか、時には息切れをしながら親としてのあり方を試行錯誤する毎日です。子供たちは「金玉の身」この世に生れてきた時のあの喜びを感謝すると共に我が子と共によりよく生きて、成長していきたいです。 (女性  60代)

● 何となく感じていたことを言葉にしていただき、勇気が出た思いです。中学1年の娘の学校教育にも疑問を感じていたところでしたが、何が問題で、どう育てていけばいいか指針を頂いたように思います。ありがとうございました。
それでもこの子は「よく生きようとしているのだ」と信じることはそう簡単なことではないと思います。しかし子供をそういう目でみる努力を先ず大人がすることによって、今まで見えなかったものや気づかなかったことが少しずつ明らかになってくるのかも知れません。明日から発想の大転換が必要のようです。でも何かヒントになることが見えてきそうな気はします。 (男性 60代)

講演 「家族の文化を創る」 渡辺 秀樹 (慶應義塾大学 文学部教授)

● 家族の文化」ということで、身構えてしまったが、たまに食べたくなってリクエストする料理であったり、あるいは毎年の行事であったり、共に過ごした時間(量的なもののみ指すのではなくて)が具体的な目に見えるコトであったりモノであったりするものが、「文化」なのかなと感じた。たしかに抽象的に「家族」といわれてもピンとこないが、上記のような「文化」であれば、実感を持てるし、それが、最初の講演にある「よく生きようとする人間」の土台となるのでは、と感じた。 (男性 30代)

● ”海軍主計大尉小泉信吉”を題材として、家族とは、父親とは…と今一度本当に家庭を持って30年余り、我家の大黒柱として本当に良き文化を創り上げたであろうか?父親として、子供と真正面から向き合って来ただろうか?コミュニケーションの場を持とうと努力したであろうか?唯一の休日の食卓でテレビをつけたままで、テレビに釘づけになり、家族同士の会話の場を有効に活用していなかったのではないか…

● 「学校とむきあう」「~であるでなく~をする」等、印象深い言葉を知り、学びました。自分の家庭を振り返る良い材料を頂きました。 (女性 50代)

● 家族の文化というタイトルから、家の中の規律や行動規範のようなものを想像していたが、何気ないコミュニケーションや、ふれあい方、そのものが文化だとのことで少し安心した。又、継続的なプロセスの重要性についても共感できた。小泉信三と信吉の信頼関係は、長年の継続的なプロセスを通して構築されたものであろうと思うが、短い時間でも関わり合うことの重要性が理解できた。 (男性 40代)

● ついつい我が子に「高望み」をし、「要求」が高くなってしまって「認める」ことを忘れがちです。あるがままの子どもを誇りに思い、愛していることを、日ごろの何気ない会話で伝えていくことが大切だと思いました。  (女性 40代)

● 1ヶ月後に28才になる息子が婚約する予定です。その席で何を贈ろうかと考えているところでした 先生に紹介して頂いた小泉信三の「海軍主計大尉 小泉信吉」を贈ろうと思います これから家庭を作ろうとしている息子に広島からの良いお土産ができました。 (女性 50代)

● 家族の文化に気づかさせていただいた。 一冊の本から家族学や社会学を引例としてお話ししていただいたことは、本当によく理解できた。大学の先生はむつかしいことばや、世界(文学の)の霧の中でお話しが多くて面白くなかったが今日渡辺先生の話は、新めて家庭を見直すことができた。 (男性 70代)

講演 「福澤諭吉の家庭教育 」 岩﨑 弘 (慶應義塾 幼稚舎教諭)

● 現代の世相にもっとも必要な内容であったと思います。このような時代が続くことをのぞみます。 (男性 70代)

● 福沢諭吉の子育ては現代にも十分通じる事が多々あり、特別な事ではない様に思いました。唯、それらのごく当り前に思える事が今の家庭ではないがしろにしていると思います。家庭が「苗床」というkeyword、良い言葉だと思います。「独立心」の欠如も。 (男性 50代)

● 子どもの教育は家庭教育に根づいているということ大切だと思う。現在、あまりにも学校教育にウエイトがかかりすぎていると思う。福澤さんの話を聞いて、家庭教育の大切さを強く思えることができました。健康、生活、人の親として一人前の男女、社会のために役立つか、家族の団らん、子供の品格を高くするの教え、大変勉強になりました。 (男性 60代)

● 「習慣は第2の天性」とは、家庭教育の重要性を言い得ていると思いました。 (女性 50代)

● 家庭教育が大切と言われているが、福澤諭吉が、学校教育以前に家庭教育が1人の人間を自立した人間として育て上げることの大切さを訴えていることを知り、今までそういう認識を持っていなかったので感動した。 現在、あまりにも知識偏重で学校教育が全てであるかのような風潮があるが、立派なる様を残す為に、改めて、明治時代の福澤氏の家庭教育をもっと見直して、光を当てて欲しいと思った。 人間として、大事なことは、時代を経ても変らないと思うし、明治時代外国から尊敬された日本人としての品格が今、格段に下がっていると思われるのは、多分、第2次世界大戦を堺に、それ以前の家庭教育の伝統が途切れたのでは、という気がしている。 (女性 50代)

● 家庭は習慣の学校、父母は習慣の教授のお言葉を重く受けとめました。 家族の団らんを大切にし、子供には品格を持った芯の強い大人に・・・ 先生のお話通り、これからも母としてがんばりたいと思います。

パネルディスカッション 「家庭教育を考える 」

● 文明の発達、経済の発達とひきかえに「人としての生き方」として大切なものを失っていった事に、今気付き始めたのだと思います。では、佐賀のがばいばあちゃんのような時代に帰れるのかというとそれもできない、仕事で忙しいお父さんお母さん教育の問題は社会や経済の問題もからんでいます。それも含めてよく生きようとする人間になれるのは、お互いを思いやる「愛」だと思います。「愛」には生死の別、時間に関係なく自由なものなのですから。ではどうやったらお互いを思いやり、愛せるのでしょうか? (女性 40代)

● 社会で起きている様々な問題に家庭教育が大きく関わっていると感じている。家庭教育の大切さがわかった。私も子供に甘すぎて自立の方向にもっていっていなかった。  (50代)

● 教育について国会等でも議論されていますが、問題たるテーマだと思います。慶應らしいアプローチは興味深く聞けました。 (40代)

● 自分自身に自信を持つ事、自信を持たせる事、もしくは自分自身を信じられる環境を作り上げる事、母親の課題です。とりあえず、数日間は子供に接する態度が変るかもしれません。何日もつかわかりませんが…少しでも長く… (40代)

※上記のほかにもたくさんの感想をお寄せいただきました。ご協力ありがとうございました。

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