仙台会場 2007年10月8日(土) 「文学のすすめ 」

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2007/11/2 | 参加者の感想を掲載しました。

参加者の感想の一部を掲載します。

講演 「詩にとって伝承とは何か」 朝吹 亮二 (慶應義塾大学 法学部教授)

● 短時間ではあったものの、大きなうねりを感じ、またピンポイントに話して頂けた。アバウトではありますが、詩というものを大事に受け取りながら、感じることを忘れず、これからの自分の進む歩みと共にしてゆきたい。最後に話して頂いた言葉、「否定できないものは残ってゆく」との事にて、全て落ち着きました。(女性)

● 何十年ぶりに詩を聞き心にひびきました。日常生活に心静かに詩をかみしめる時間を持ちたいと少し思いました。(60歳代・女性)

● どの時代も前の時代を否定していることにどっきりしました。(40歳代)

● 詩の伝承というものが個人の魂の無形の面にあるということが分かり、自分の感性を研ぎ澄ましていくことの大切さを痛感しました。言いたいことがそのまま耳に入ってくるような鮮やかさで独特の語り口に強く感銘を受けました。「詩は知的な手法」という表現にも納得し、嬉しかったです。(20歳代・女性)

● 時代は変わり、内容は変わっても、時代を表現することは必要です。表現力の大切さと取り組みの努力の一端を感じ取ることができました。(60歳代・男性)

● 人間存在の深いところにある「何かあるもの」を探り出す能力のある書き手。自分で探りあて、自分で書く。書くことで見えてくる「何かあるもの」。背中を押された気持ちになりました。(50歳代)

● 五・七調と七・五調の違い、七・五調が庶民的であるという意味合いが新鮮でした。伝統を壊して形づくられていく文化の営みを理解できました。(50歳代・男性)

● 詩というものの伝承が、まずは断絶からというのが驚きでした。けれど考えてみると、いろいろな分野、自分自身の生き方、すべて伝承とは何かをこわして新しくつくりかえることかもしれないと思いました。(50歳代)

● 久々に詩にふれてみようと思っています。若い頃にした勉強は長く生き続けているということ、そしてよき師により、生き生きとする機会が与えられるものだと思いました。(50歳代・女性)

● 生まれて初めて(現在60歳)詩に対する学びを受けました。簡単な詩の中に絶大な心の感覚を思わせるものなのですね。(60歳代・女性)

● 新しい文化が民族が創造してきた古い文化背景という土壌の上に育って行く過程、作られた新しいものを否定したり、打ち壊したりしながら継承されるもの、そこにあるエネルギーというものを感じました。(70歳代・男性)

講演 「歌舞伎・芸の継承」 中村 翫雀  (歌舞伎俳優)

● 歌舞伎の発生からその流れ、雁次郎家の流れと演技の継承、江戸歌舞伎と上方歌舞伎の演技の継承の違いなど大変興味深く拝聴した。(60歳代・男性)

● 単に守り育てていくものと思っていましたが、本日のお話で“娯楽”として楽しんでみる、役者は芸を個人のものとして磨いていくということの意味がよくわかりました。(50歳代・女性)

● 能、狂言と歌舞伎が一緒だと感じていたが、そうではなくて娯楽のものであることを知り、役者を見る、役者の動きというものを見ることが楽しくなることの秘訣なのかと感じました。(20歳代・男性)

● 話題が聞きやすく、時間の経つのがあっという間でした。「継承」というと一から十まで教えるという印象がありましたが、芸に対する考え方、取り組み方の継承という考えもあるのだと勉強になりました。(20歳代・女性)

● 傾(かぶ)れました。(40歳代)

● 「伝承とは、自分で見て盗んで、自分のものにする」興味深い言葉だった。江戸と上方の歌舞伎では伝承法が違うというのもおもしろい。(60歳代・男性)

● ひとりの歌舞伎役者として、いかに芸に向き合っていらっしゃるか伝わってきました。手の動き、歩き方を見せていただいたことも印象深く、芸の奥深さを感じることができたように思います。(40歳代・女性)

● 芸の継承が単に芸風を継ぐということではなく、自分の芸を自分でつくるという精神の伝承(継承)という気がして、とても感動させられました。(50歳代・男性)

● 歌舞伎は役者本位のもので、演目ではなく、役者を見るものである、という言葉が印象的でした。今後の歌舞伎鑑賞の際の見方が変わってきそうです。(20歳代・女性)

● 「一代限り」という役者さんの芸への執気というか、その思いにうたれました。この思いは私共の生きる力になると改めて感動しました。(70歳代・女性)

講演 「茶の湯の伝統と革新」 千 宗守 (茶道 武者小路千家 第十四代家元)

● 「弟子には教えない」、「弟子を惑わす」、「人間は光をコントロールする」のくだりに、興味深いものを感じました。(40歳代・男性)

● 「総合芸術」という言葉が非常に印象に残りました。お茶、お花というような個々のものでなく総て繋がりがあること、一つのものに到達、成功するためにいろいろな事に興味を持ち続けることが人の心を惹きつける芸術になることを感じました。(70歳代)

● 闊達な話術と興味深い内容で引き込まれ、時間が短く感じました。茶の湯の多様な意味合い、修行の道具として、コミュニケーションの道具として、政略の道具として、鎮静剤として・・・その多様性が面白く、和洋文化比較も興味深かった。(50歳代・男性)

● わび・さびの世界にかくも楽しい方がいらっしゃるとは。茶道の将来は永久に明るく伝承されるに違いありません。「伝統は革新の集積である」よくわかりました(60歳代・女性)

● 時代の流れに茶の湯が果たした役割を改めてお聞きし、心が洗われた感がします。いま日本人が忘れつつある、失いつつある日本の、日本人の、日本文化の良さを呼び戻す必要性を感じました。(60歳代・男性)

● 色々な“コトバ”の深い意味をわかりやすく教えていただいたような気がした。最後の“コトバ”、「伝統は革新の集積である」は本日の3人の講師の共通の言語であると感じた。(60歳代・男性)

● 茶の湯の意味、総合芸術としての茶の湯を理解できました。歯切れよく、とてもわかりやすく茶の湯が理解され、改めて興味を持つことができました。日本の文化ってすばらしいですね。(50歳代)

● ヨーロッパ文化と日本文化の比較ともいえる、「目・耳」と「触覚・味覚・嗅覚」のお話は、特に新しい発見でした。(50歳代・女性)

講演者による鼎談 「文化の継承」

● 企画は成功と言えるのではないでしょうか。重要なテーマである個性と協生を新鮮な気持ちで再々考できる思いです。(70歳代・男性)

● 詩、歌舞伎、茶の湯。それぞれ発祥した時代も背景も違うけれど、日本の古くから伝承されてきた文化として、相通じるものがあることがわかりました。(10歳代・女性)

● 思考回路の中にいつの間にか潜入してきている西洋とは乖離した「意識」を、改めて浮き上がらせていただいたようでした。日本人を再確認した時間でした。(40歳代・女性)

● 詩、歌舞伎、茶の湯 それぞれのプロフェッショナルの方々のそのエッセンスをこの短い時間に凝縮して聞かせていただき、大変有難う存じました。(50歳代)

● 日本人だから分かる、感じることができる、そんな感度をあらためて思い出すことができました。私も日本人だから、やはりそういう部分が大好きです。(30歳代・女性)

※上記のほかにもたくさんの感想をお寄せいただきました。ご協力ありがとうございました。

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