2008/2/5 | 参加者の感想を掲載しました。
参加者の感想の一部を掲載します。
講演 「創造社会におけるメディアデザイン」 稲蔭 正彦 (慶應義塾大学 環境情報学部教授 )
● 創造するということが、身近にあるものだという事に気付かせて頂けました。(50歳代 男性)
● 創造社会におけるメディアデザインには、その国の伝統アート(芸術)の流れはどうなるのか。豪州のアボリジニのアートは伝統に基づいたスタイルを捨ててはいない。伝統とアートは連綿として継続し進歩していくものと思う。(70歳代 男性)
● 文明の進歩と共にアートも進化してやまない現実を知り、マイクロシネマ、ポケットシネマなど、文明はアート創造の分野にも影響を与え、文明は文化の範疇も広げている。しかし、そこに精神性の欠落はないか、少し気になりました。(70歳代)
● アートが「特別な場から生活の場へ」とパラダイムシフトしていることを示す例が豊富で分かりやすかった。特に声を掛けたり、触ると反応する照明には驚いた。今後の「創造社会」の進展が楽しみになった。(30歳代 男性)
● とても勉強になりました。先生が話されていたことが、アートに限らず私に関わるいろいろなものにまで影響を与えてくれました。
個人個人の生活の中にあるものを、いかに楽しんで、そしてその楽しみを、いかに多くの人たちと共有するのか、そういう時代に来ているということを肌で感じました。「私にも何かできるかも」「私も何かしたい!」という気持ちになりました。話してくださる順序も例も、とてもわかりやすく、内容も目を見開かれるものでした。私は、今年から教師(英語)になるのですが、授業を通して、自己表現できる子供を育てていきたいという目標ができました。この社会を楽しむ1つのコツを教えていただいたような気持ちです。ありがとうございました。(20歳代 女性)
講演 「美術館が街を変える」 蓑 豊 (金沢21世紀美術館特任館長)
● 美術館の敷居を低くするということで、もっと美術館を身近なものにしようという試みはすばらしいと思った。最近、地方の過疎化が問題になっているが、このような試みから地方が活性化することは大変素晴らしいことだと思う。美術館だけでなく、様々な分野で地方が活性化されていることに期待したい。(20歳代 男性)
● 美術館に行く習慣が全然今までなかったですが、ぜひ行きたいと思うようになりました。日本の良い歴史を学び、きちんと情報発信できる人間になっていきたいと思う刺激になりました。(20歳代 男性)
● 何か目的を持って行動するときに、今までの固定観念を打ち破り、違った角度から見ていく上で、変わる、変えていけるのだと思いました。今回は「美術館が街を変えた」わけですが、色々なことに言えるのだと思いました。(50歳代 男性)
● 日常の中の美術が、どう創造性と結びつくのか、その接点が分かったような気がしました。(40歳代)
「ミニリサイタル」 舘野 泉 (ピアニスト)
● 稲蔭氏が個人とアートの関係性と実践について、蓑氏が商業としてのアートの成功例を語られていましたが、舘野氏の演奏は両氏が話されたことへの1つの解答であるように思いました。
世界的に活躍された後で右手を演奏の場から失われ、それでも弾き続けられた舘野氏の本日の作品は、両手でないからという理由でアートから降りなかった氏の強い意志が込められているように感じられます。
現代芸術は受ける側も供給する側も、人間が試される場であると氏の演奏から感じました。(20歳代 女性)
● 目を閉じて聞いていると、左手だけで弾いているとは思えないくらい曲に奥行きがあり、驚きました。(40歳代)
● プログラムに書かれていた"左手のピアニストとして、私たちのもとに生還した舘野泉さんに贈る。"という林光さんの言葉に、すべてが語られていると思います。私たちには、想像もできない絶望から病を克服して、これまでとは違った形でみんなに感動を届けてくださる姿に、感銘をうけました。私も病いを得て、助かった命です。思わぬ方向修正を余儀なくされましたが、運命を受け入れ、これからの道を精一杯歩いていきます。ありがとうございました。(40歳代 女性)
● 左手だけとは思えぬ表現力に驚いた。ピアノのコンディションがイマイチだったのが、残念。(30歳代 男性)
● 広がる音の世界にたゆとう時間でした。音楽の素晴らしさと、それを可能にする人間の可能性を思い、明日からの活力をいただきました。ご活躍をご祈念しております。(40歳代 女性)
● 初めて拝聴しました。左手だけでも十分な曲を演奏することができることを知りました。両手でなければいけないと思いがちの認識を大きく変えることができました。自分の生活の中でも、もっとピアノを楽しむことができそうだと楽しみに思いました。よい機会をありがとうございました。(50歳代 女性)
パネルディスカッション 「アートのある生活」 コーディネーター 鷲見 洋一(慶應義塾大学 名誉教授)
● それぞれの方々の人柄や見識の高さが伝わる楽しいパネルディスカッションでした。音楽や美術についての物の見方も大変興味深く聞くことができました。「アートのある生活」とは発想を大切にした自分の生活の仕方、生き方に結びつくものだと確信しました。(50歳代 女性)
● 自分自身、学校で美術や音楽に低い評定をつけられて、およそ芸術というものが嫌いになってしまった1人ですが、アートというものは、そんな数字で評価できるものではなく、型にはまらないで、もっと自由に楽しんで良いものだと感じました。(20歳代 女性)
● いろいろ考えさせられることも多く楽しかった。生活の中にアートな感覚を育むこと、難しいように思っていたが、案外身近なことから始められるのかなという思いです。(70歳代 女性)
● 蓑氏の「世界で戦える子供を育てるために感性を磨く」という言葉、舘野氏の「単旋律を空間に広げていく」ことの難しさを超え、新たな世界を開拓されたこと、稲蔭氏の「心温まる町の風景を絶えず見つける」という発想等々・・・数え上げれば切りがない程、啓示を受けました。ありがとうございました。(60歳代 男性)
● まさに現代における「アートのある生活」の意義を中心に、いかに感性を磨くのかを各専門分野のご意見をお聞きすることが出来たと思い、とても意義のある時を過ごせ、感謝しています。これからは、自分なりに規格に当てはまらない感性を磨いていきたいと思いました。(50歳代 女性)
※上記のほかにもたくさんの感想をお寄せいただきました。ご協力ありがとうございました。