2008/4/8 | 参加者の感想を掲載しました。
参加者の感想の一部を掲載します。
講演 「良い患者にならないために-ひとりひとりにとってのQOL-」石坂 浩二 (俳優)
● 人前では我慢することが美徳とされている中で、お医者さんの前でそうあることは決してお互いの為によいことではないと考えさせられました。以前入院した時、先生に向って「はい」と「大丈夫です」しか口にしなかった自分の姿を思い出しました。将来、あるべき時に向けて、必要な言葉を正しく伝えるコミュニケーションのあり方を日々学んでいこうと思っています。(20歳代 女性)
● 悪い患者になる、痛いものは痛い、嫌なものは嫌と、医師にとって面倒な手間のかかる反応をしたとき、病院からどのような対遇を施されるか不安である。この不安を取り除くためどうしたら良いのかまで、話していただきたかったです。患者が変わるだけでは、何の解決にもならないと思います。(20歳代 女性)
● どんな死に方がしたいかと希望する前に、どんな生き方をしてゆくかが問われることを学びました。今後の生活の見直しを積極的にし、悔いのない人生を全うしたいと思います。'要は実践あるのみ'と肝に銘じました。とても楽しく、又有意義なお話(講演)をありがとうございました。(70歳代 女性)
● 良い患者にならない、それは石坂さんのお話にあったように、情報過多の現代社会で自分らしく生きることに通じると思いました。人生、病んでいたとしても、自分らしくありたいと思います。(40歳代 男性)
● 影響力のある方が病院の現場を観察し、鋭く指摘し、発信していかれると心強いと思った。話はとても分かりやすく、真剣にも楽しく伺うことができた。(30歳代 女性)
講演 「亡くなり方を考える」 池上 直己 (慶應義塾大学医学部教授)
● 我々大人が子供に伝えるべき重要なことに「死」があると思う。正面から見つめ、家族とともに考える必要がある。
● 昨年父を亡くしました。肝がんで5年弱の闘病生活でした。亡くなる半年前には退院のことばかりを言っていました。自宅では病状の急変に応じられないと思い、なかなか父の希望を叶えてあげられませんでした。父にどうしたいのかを尋ねて、父の希望を優先し、急変に対応できる方法を模索すべきだったのかもしれないと思いました。(50歳代 女性)
● アメリカでの事前指示の規定の書式が知りたい。亡くなり方のパターンがあることが分かり、解りやすかった。パターン別により自分の心の持ち方、心の準備が具体的に考えられるようだ。(60歳代)
● 病気になった場合に、どのような治療を望むかを日頃から考えていく事が必要であると感じました。非常に参考になりました。(60歳代 女性)
● 家族で「どう生きるか、どう死ぬか」について話し合う必要がわかりました。これまで「今後どう生活していくか?経済的な基盤について」話すことが主でしたが、今後のテーマはこちらが主になるべきですね。(60歳代 女性)
講演 「終末期ケアをめぐる医と法と倫理」 井田 良 (慶應義塾大学大学院法務研究科教授)
● この世に生を受けた以上、死は100%来る、避けて通れないこと、無痛で自然な死を迎えたいと思いますが、終末を自己で決定しないといけない時が来ることも考えておかないといけない時が来ているのだ・・・と感じました。(70歳代)
● 最後の言葉・・・人の死を体験したことのない"人"に死を語る資格はない。医療の問題だけではなく、法律だけの問題でもない。倫理的な視点が抜けていると思う。・・・文化の問題である。同感。(60歳代)
● 法的からの安楽死、尊厳死のお話をしてくださいました。まだまだ医療問題は難しいと思いました。自己決定権についても考えさせられました。ありがとうございました。(40歳代 女性)
● 死をみつめ、時には家族を含め終末医療について考えることは、重要な課題であり、そうした文化を形成していくことに必要を感じた。
● 非常に難しい問題で「死について家族と考える文化」が必要だと思う。理屈、理論では解決できないと思う。精神修養が必要だと思う。死に近い高齢者とは、死の話をするのが「早く死ね」ととられて悪い気がしますから、若い時によく話し合う必要を感じます。(80歳代 女性)
● 人の死、死期に対する見解が一致している国・例があるなら知りたかったです。宗教色がない日本では、宗教以外で何をベースに、死に対する考えを発展させていけば良いのでしょうか。また、自分の意思を示す具体的な方法(法的にもOKな)を知りたいです。(20歳代 女性)
講演者によるパネルディスカッション 「終末期のケアを考える」
コーディネーター 阿川 佐和子(文筆家)
● 阿川さんの進行がとてもよかった。ユーモアを交えてよく理解できました。(60歳代 女性)
● 阿川さんの投げかけはとても本質をついていて、本気で考えているのが伝わった。胃ろう(=延命になるってこと)の話、殺人数の話も初めて聞いて、衝撃を受けました。(30歳代 女性)
● 阿川さんの楽しい進行で、深刻な内容も明るく学ぶことができました。(70歳代 女性)
● 視聴者の思っていることの代弁ができていて良かった。人の尊厳について、自分が思っていることに近かったので、安心した。(50歳代 女性)
● 死について老人から子供まで、ディスカッションがかわされてよい勉強になりました。命の大切さを社会から子供にも伝えることも大切だと思いました。ありがとうございました。(40歳代 女性)
● もう一度先生方のお話しをお聞きし、自分の考えをまとめることができました。阿川先生の名司会で楽しく、各先生方の本音をお聞きすることができました。終末期において、小学生から教えること、最近の事件を考えると大切なことだと思いました。(60歳代 女性)
※上記のほかにもたくさんの感想をお寄せいただきました。ご協力ありがとうございました。