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手嶋 龍一

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手嶋 龍一
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2005年6月、NHKから独立後は、作家・外交ジャーナリストとして、外交・安全保障問題を素材とした幅広い著作活動を展開。2006年3月に新潮社から出版したドキュメント・ノベル「ウルトラ・ダラー」は22万部(2007年1月時点)のベストセラー。

同年11月には「ライオンと蜘蛛の巣」、佐藤優氏との対談を記した新書「インテリジェンス 武器なき戦争」の2冊を上梓。「インテリジェンス 武器なき戦争」は発刊から約2ヶ月で23万部のベストセラーとなり、「対談本は売れない」の出版業界のジンクスを打ち破る。

2007年1月、「シンジケート・コラムニスト」としての著作活動を始動。シンジケート・コラムは、FACTA誌の阿部重夫編集長、建築家の隅研吾氏と3人のローテーションで大型のコラム「時代を読む」を執筆。既存の通信社を介さず、7紙(奥日報、秋田魁、新潟日報、北日本新聞、福井新聞、神戸新聞、山陰中央新報)に一斉掲載する。全国紙のないアメリカでは、複数の地方紙に著名コラムニストのコラムを配信する「シンジケート・コラム」が浸透しているが、日本では新しい試み。

こうした活動の傍ら、英米の大学や研究所と連携して、外交・安全保障に関する共同研究を組織。日本の大学でもジャーナリストをはじめとする後進の指導に取り組む。

著作活動は、1990年代初めに遡る。1987年から特派員として務めたワシントン支局時代にホワイトハウス、国防総省、国務省での取材記録や、サダム・フセイン軍のクェート侵攻に端を発する湾岸危機、湾岸戦争に関するホワイトハウスでの取材をもとに1991年に、自衛隊の次期支援戦闘機の研究・開発をめぐる日米の暗闘を描いた「ニッポン FSX を撃て」( 新潮社) 、1993年には、湾岸戦争時の日本外交の迷走ぶりを衝いた「一九九一年 日本の敗北」(新潮社)のノンフィクション作品をそれぞれ上梓した。

日米同盟の変質を克明に描いたこれら一連の作品は、アメリカ側からの注目も集め、1994年にはハーバード大学のCFIA ・国際問題研究所にシニア・フェローとして招聘された。ハーバード大学では、黒衣の国際政治学者といわれたカトリックの聖職者、ブライアン・ヘア教授をはじめ、「文明の衝突」の著者サミュエル・ハンチントン教授、国防次官補を務めたジョセフ・ナイ教授、さらにはリベラル派の代表的な論客スタンレー・ホフマン教授の指導を受ける。

1995年から1997年まで、NHKのボン支局長。その後、1997年から2005年までの8年間、ワシントン支局長を務める。この間、冷戦の終焉に立ち会い、ブッシュ大統領をはじめ重要閣僚への単独インタビューも数多くこなした。2001年9月11日の同時多発テロ事件に際しては、11日間にわたる24時間連続の中継放送を担当。同時多発テロ事件の模様は、月刊「文藝春秋」の「そのときホワイトハウスは」に記録したのをはじめ、ハイビジョン・スペシャル「聖戦への暴走」、NHKスペシャル「一年目の真実」などの大型ドキュメンタリー作品に描いた。このほかにもホワイトハウスの極秘録音テープをスクープ取材して、「決定の瞬間 記録されていたキューバ危機」(1998年)、「外交の瞬間 71年・ニクソン機密テープが語る米中接近」(2005年)の制作にも携わる。

北海道出身。慶應義塾大学経済学部卒業。
2006年4月、早稲田大学政治経済学部大学院客員教授。
2007年4月、慶應義塾大学教授

オフィシャルサイト http://www.ryuichiteshima.com

主要著書

『ウルトラ・ダラー』

ダブリンに突如姿を現した精巧極まりない偽百ドル札「ウルトラ・ダラー」。BBC東京特派員にして英国秘密情報部員のスティーブン・ブラッドレーが、米シークレット・サービス捜査官と情報戦の限りを尽くして、北朝鮮の国家的陰謀を追跡する。交錯する大国の思惑、偽ドル検知器をめぐる疑惑、衝撃の取引、そして「拉致」を超える驚愕の真実。はたしてスティーブンは北の謀略を阻止できるのか―。東アジアの戦略地図を背景に、著者がはじめて手がけたインテリジェンス・フィクション。発売から1年未満で22万部のベストセラーに。
(新潮社 2006年3月発売 本体価格1,500円+税)

『ライオンと蜘蛛の巣』

インテリジェンスの蜘蛛の巣に導かれて、著者が旅した世界各地の二十九の街で起きた出来事を綴ったリアル・ドキュメント。登場人物は、ミケランジェロが手がけた僧院のホテルに長逗留していた野性味溢れるジゴロ、アイルランドの崖の上で孤独に耐えて暮らす、あの冷たい戦争を戦ったインテリジェンス・オフィサー、生涯をかけて追い続けた寒い国のスパイをバラの名札に刻んでいつくしむ年老いた英国のレディー、泊り客に一切の香りを封殺するように求めるマナーハウスの主人―など、著者が旅の途上で出会ったちょっぴりエキセントリックな人々。タムラフキコさんのイラストが旅の道案内をしてくれる。
(幻冬舎 2006年11月発売 本体価格1,500 円+税)

『インテリジェンス武器なき戦争』

外交・安全保障に欠かすことのできない武器「インテリジェンス」めぐり、情報分析のプロフェッショナル、佐藤優(ラスプーチン)氏と交わした対論本。発刊と前後して北朝鮮の核実験、ロシアの元情報将校暗殺事件、安倍晋三内閣による日本版「NSC(国家安全保障会議)」創設構想といったインテリジェンスに関わる事象が相次ぎ、注目を浴びる。発刊約2ヶ月で20万部を超えるベストセラーとなり、「対談本は売れない」の出版業界ジンクスを打ち破る。インテリジェンスの世界をめぐる固有の文化やインテリジェンス大国を目指す条件などの提言を盛り込み、インテリジェンスの現実を日本に広く知らしめた一冊。情報大国ニッポンの誕生に向けた驚愕のインテリジェンス入門書。
(幻冬舎 2006年11月発売 本体価格700円+税)

『たそがれゆく日米同盟 ―ニッポンFSXを撃て―』

アメリカの次期支援戦闘機FSXの共同開発をめぐる日米の相克を描くノンフィクション。日本はアメリカのミリテクを吸い取って、ニュー・ゼロファイターを作り、いずれは日米同盟から離脱していくのだ―。ひとりの在京アメリカ人大使館員が抱いた疑念はいつしかアメリカ議会に飛び火し、安泰そのものだった二国間関係を黄昏に導いていく。
『ニッポンFSXを撃て∼日米冷戦への導火線新ゼロ戦計画』の改定文庫版
(改訂版新潮文庫 2006年6月発売 552円+税)

『外交敗戦』

第一次湾岸戦争で、アメリカ率いる多国籍軍に130億ドルもの貢献を行いながら、世界から冷笑をもって迎えられた日本。無惨きわまる「湾岸外交の敗戦」の裏には内部抗争にあけくれる霞ヶ関の官僚機構があった。戦略指導部なき日本外交を鋭く告発した情報ノンフィクション。
『一九九一年日本の敗北』の改定文庫版)
(改訂版新潮文庫 2006年6月発売 本体価格590円+税)


手嶋龍一オフィシャル・サイト

手嶋の著作やサイトでしか読むことのできないコンテンツを掲載。ウルトラ・ダラーの主人公スティーブン・ブラッドレーの名前にちなんで設立された会員制クラブ「Stephen’s Club(スティーブンズ・クラブ)」では一足早く、手嶋の一部著作や情報を公開。講演会のお知らせなど最新情報も配信している。
オフィシャル・サイト http://www.ryuichiteshima.com/

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