2008/5/29 | 参加者の感想を掲載しました。
参加者の感想の一部を掲載します。
講演 「日本政治の行方」 小林良彰さん (慶應義塾大学 法学部教授)
● 客観的なデータを用いて、クリアカットに話を進めてくださったと思います。有権者の投票行動について非常に興味深く話を伺えました。
最後に触れられていた福澤先生の理想である「成熟した市民社会」を実現する為には、まだまだ課題が多いですね。一有権者の立場から言えば、選挙には必ず投票に行くようにしていますが、積極的な選択ではなく、消極的な選択が圧倒的に多いです。(20歳代 女性)
● 政治を学問すると、とても面白いということがわかりました。2005年の自民党の勝利、その後の参議院選の負けなど、自分自身の実感で納得していたが、データで示されると、なるほどな、と思いました。(50歳代 男性)
● 現在の与野党論争を聞いていると、短期的な人気取りのために出している政策が多々ある。もっと長期的なグランドデザインに基づいた論争が必要だと思う。(20歳代 男性)
● 知識、関心はあるのに行動しない個人、これをどうにかしなければ、真の民主政治は達成できないという点、全く同感であるし、これまでそう思って、自分でもいろいろとできることをやってみた。行動についても考え方を改めるには、教育というものから変えていくべきではないか。まさに「学問のすゝめ」である。(50歳代 男性)
講演 「地方分権改革は進んだか」 片山善博さん (慶應義塾大学 法学部教授)
● 地方分権に関して、まったく実感がなかったのですが「地方自治は地方に住む住民のためにある」との先生の言葉は、改めて私たち地方の自治・政治・経済を考えさせられました。
「ハコモノ」行政は、いまだに地方の行政の中心ですが、自治体の首長の自由裁量が多くなればなるほど、私たちの目が厳しくなれなければ「明日の夕張」になりそうです。(50歳代 男性)
● 地方分権には、やはり税(財源)の問題が現実的には、一番大きいと思います。補助金にまつわる国の介入は、排除する必要がある。そこで、税の上納制を導入してはどうか、全ての税を地方で徴収し、その50%を国へ上納し、補助は極力減らす。県・州によって、差がでてもかまわない。(60歳代 男性)
● 東京一極をさけ、地方住民の意思による地域の活性化、地域連携(道州制)による医療・消防・治安・治水・防災対策が大切。地域企業の発展と地方の発展を同一軸にそろえる施策が必要。地域住民の行政施策の監視体制強化が必要と思う。(70歳代)
● 住民自身が政治に関心を持ち、参加することの必要性を強く感じました。しかし、今の日本では、政治の話などをすると、まるで変人扱いする風潮があるのも否めません。(50歳代 女性)
講演 「日本経済と改革のこれから」 竹中平蔵さん (慶應義塾大学大学院 メディアデザイン研究科教授)
● 今まで、日本のこれからが不安に思っていましたが、本当は改革次第で成長できる資質を持っていることがわかり、少しだけ未来が明るく感じられるようになりました。(30歳代)
● 平易なたとえとエピソードを挿入しながら最終的には一人ひとりが 自分の考えを持ち、「独立自尊」の精神を行動にも反映させていく必要が あると結んでいた点が印象的でした。
「戦略的アジェンダ」は独創的であればあるほど、波及効果は大きくなると思 います。そういう意味では「民」の考えが活用されてほしいものだと感じました。(20歳代 女性))
● 政治家まかせの国民が目を覚まさなければならない時期であることを改めて感じました。若い頃にはちっとも関心を持たなかった自国の政治に、もう少し早く目をむければ良かったと思うと同時に、今年成人した我が子にも、もっと自分の国を考える機会を持たさなければ、あるいは持って欲しいと思いました。(40歳代 女性)
● 国民一人一人が自立することの大切さ、今こそ我々が(女性ですが)意識改革する時と思いました。(60歳代 女性)
講演者鼎談 「日本の政治経済を考える」
● 今の日本の現状と、これからの課題を分かり易く話していただいて、講聴している人達も考え方が変わると思いました。先生たちの警鐘を鳴らした一つ一つのお題は、国民一人一人が真剣に考えなければならないと思いました。(30歳代 男性)
● 地方分権というが、地方自治が何も変わっていないことが問題であり、住民が自ら考えることが、大事だということが、よくわかった。久しぶりに骨太の議論を聞いてよかった。(50歳代 男性)
● 国・地方も含めて、その組織を支え、良くしていくのは、独立した個人であると感じました。社会のよき先導者として頑張っていきたい、と気持ちを新たにしました。(30歳代 男性)
● 話題も多岐にわたり頭の中で整理出来ました。結局、地方経済・地方分権にしても、一人ひとりの力の結集如何であります。小さなことから、一歩から、歩みはじめたいと思います。(40歳代 女性)
※上記のほかにもたくさんの感想をお寄せいただきました。ご協力ありがとうございました。